今回のディープマインドフルネス®︎瞑想会では、ヨガ・スートラ第3章33節に焦点を当て、「内なる智慧の覚醒」をテーマに実践を深めました。

この節には次のように説かれています。

「あるいは、プラーティバー（直観の閃き）によって、すべての知識が得られる」
प्रातिभाद् वा सर्वम् ॥३३॥
(Prātibhād vā sarvam ||33||)

この節の核心メッセージ

この節の核心的なメッセージは「真の智慧は、外側を探し回るものではなく、自分の内なる純粋性から自然に湧き上がってくるもの」です。これは人間の意識が持つ最高の可能性を示す、きわめて重要な教えといえます。

プラーティバー（Pratibhā）とは、学習や推論を超えた、瞬間的で完全な理解を意味します。第七チャクラ（頭頂のチャクラ）を対象とした深い瞑想の中で心が純粋で安定したとき、自然と現れる叡智です。

「これだ！」というひらめきや、創造的な突破口を見つけた瞬間――それがまさにプラーティバーの現れなのです。

プラーティバーによって得られるもの

1. 完成された存在（siddhas：シッダス）との神聖なつながり
2. 断片的ではない、問題解決や真理の全体像を包括的に理解する力
3. 内なる静寂から生まれる深い答えを受け取る力

重要な準備について

ただし、この直観は心が不安定な状態では得られません。サンスクリット語で「Sthairyam（スタイルヤム）＝心の安定」を養うことが、普遍的な真理という「贈り物」を受け取るための大切な準備となります。

瞑想による心の浄化は、個々の創造性や問題解決能力を飛躍的に高めてくれます。これはAI時代においても決して代替されない、あなた自身の固有の智慧との出会いです。

今日の実践に向けて

ヨガ・スートラ第3章33節は、ヨガの実践が最終的に導く「真理との直接的な出会い」と、「閃きがもたらす全的な知識と自由」を示しています。

それでは今回も、共に静寂の海へ漕ぎ出し、内なる智慧の扉を開いてまいりましょう。