今回の瞑想会では、パタンジャリ師のヨガスートラ（ヨガ哲学書）第3章15節にフォーカスし、その意味と解釈を探求しながらディープマインドフルネス®︎の行法を重ねました。この節でパタンジャリ師は、世界の現象はすべて「プラクリティ」（根本原質）の変容によって生じるとし、この変容のプロセスにおいて、変化の順序が重要な役割を果たすと示唆しています。つまり、変化の順序が異なれば、全く異なる結果が生まれるのです。

この概念をより理解しやすくするために、具体例として料理を挙げてみましょう。同じ材料を使っても、調理の順序を変えることで全く異なる料理ができあがります。たとえば、卵、小麦粉、砂糖を使ったとき、調理順序によってケーキにもパンケーキにもなります。

この考え方は、ヨガの実践にも適用されます。ヨガの八支則（アシュタンガ・ヨガ）では、実践の順序が重要視されています。たとえば、アーサナ（体位法）の前にヤマ（禁戒）とニヤマ（勧戒）を実践することで、より深い精神的な変容が可能になるとされています。パタンジャリ師のこの教えは、世界の多様性と変化の本質を理解する上で重要な洞察を提供してくれます。同時に、変化の順序を意識することで、より効果的な精神的変容や目標を達成できる可能性があります。

今回の瞑想会では「順番（順序）」をテーマにディープマインドフルネス®︎の実践を行いました。