今回の瞑想会は、恒例の「満月瞑想会」でした。この満月は「Hunter’s Moon（ハンターズムーン）」と呼ばれ、2025年最初のスーパームーン。通常よりも約30％明るい特別な夜でした。

インドの聖なる伝統では、10月の満月は「Sharad Purnima（シャラド・プールニマー）」と呼ばれ、年間でも最も神聖な満月のひとつとされています。この夜は「人間の完全性を表す16の資質がすべて満ちる唯一の夜」とされます。

「16の資質で満たされた完全性」
प्षोडशकलापूर्णः
(Ṣoḍaśa-kalā-pūrṇaḥ)

この満月の核心メッセージ

古代の聖典によると、この満月の夜に女神ラクシュミーが地上に降り立ち「Ko Jagrati?（コー・ジャーグラティ）＝誰が目覚めているか？」と問いかけると伝えられています。

それは単なる“眠り”と“目覚め”の話ではありません。真の問いはこうです。

「誰が自らの内なる完全性に目覚めているか？」
「誰が自分の本質の光を認識しているか？」

16の資質とは何か

ヨガの叡智によれば、人間には16の資質があるといわれています。

● 5つの感覚器官（パンチャ・ジュニャーナ・インドリヤ）
● 5つの行動器官（パンチャ・カルマ・インドリヤ）
● 5つの生命エネルギー（パンチャ・プラーナ）
● そして1つの心（マナス）

ふだんはその一部しか働いていませんが、この特別な満月の夜には、それらすべての資質が調和し、同時に満ちるとされています。

今回の瞑想会の実践に向けて

瞑想会では「内なる完全性への回帰（かいき）」をテーマに、内なる満月の光を灯すような特別な実践を行いました。共に静寂の海へと漕ぎ出し、皆さまの中にある“完全性”が花開くよう、心を込めてお届けしました。